メール!

深夜寝る前、歯を磨いている時のことだった。

メールだ。あの女性にメールをすればいいじゃないか!

かの女性と再会するために、彼女の同期の人や親しい同僚達が飲み会などを開く時に、うまく紛れ込めたらと浅知恵を練っていた。

今まで自分がこうしたいと思ったことは自分からは言い出さず、周りがお膳立てをしてくれるのをジリジリした気持ちで待つ事が多かった。

しかし、そんな都合のいい誘いを待っていても一体いつになるか分からないし、誘われることすらないかもしれない。

こちらから伝えればいいじゃないか。メールがあるぜ!(僕の職場内の通達・個人間の連絡手段はメールのやり取りが普通なのです)、まあこんな具合に閃いた。

思えば18歳の、あと数ヶ月で高校生活も終わりだなぁとした時に、ずっと片思いで違う高校へ行った中学の同級生へ、好きだと手紙を送った。確か手紙の中には、自分の気持ちを伝えたいだけだと書き加えた。断りの返事が来るのが怖かったのだろうか。

メールを送った後も会話のキャッチボールがしたいのだ。夜中、寝付かれず何度も布団から出てメールの文面を手直しした。これでいいと思えたわずか4行の文面が出来上がった時、早く出社してメールを打ちたかった。

メールを打ち終え、待った。

返信の中に「会いたいです」の文字を見つけた時に心が満たされた。

 

自分に一言 : 勝手な妄想はご自由に。あの女性の幸せを見守って行こう。