30歳も年が離れた気になる女性

 約1年前、僕と同じ課に3名の女性新入社員が配属された。

 しばらくして歓迎会が行われた。3名の内一人は、自分は新卒入社でなく、前職は旅行会社勤務だった。年齢も30歳だと自己紹介した。

 それから半年ほど経った飲み会で、その女性がどうしても僕と話したいから連れてきて欲しいと言っていると先輩が呼びに来た。お互い前職の話しなどを少しした。

翌日から、出勤時に少し離れた彼女の席から僕の席の近くまでやってきて「おはようございます」と挨拶しに来た。周りの人の目も気になり、僕はパソコン画面を見たまま顔を上げず挨拶もロクに返せなかった。

 数ヶ月後、席替えがあり、僕の真後ろに彼女がやってきた。やはり僕は彼女と何も話すことができなかった。

その彼女がこの春の人事異動で転勤になった。最後の送別会で彼女は、◯◯さんが

笑った。◯◯さんが笑っているのを見ると自分も嬉しくなります。◯◯さんは最高のイケメンです。と笑った。

彼女がいなくなった今、彼女の存在が大きかったことを初めて知った。

率直に自分の気持ちを相手に伝える彼女を思い出すと、今までの僕の生き方を考えさせられた。そしていろんな気づきを僕に与えてくれた。

そして自分の中にまだ人に恋をする感情が残っていたことを知った。

また彼女に会いたい。